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高廣さんのこと

早いもので高廣さんが亡くなられてはや10日経ちましたね。
いまだに信じられない思いでいっぱいです。
こんなに長く一人の役者さんを見つめていたのは高廣さんと嘉葎雄さんだけでしたから。。。
思い出が多すぎて・・・
“ああ、あの番組に出演されてたな。。。”とか“ああ、あの役をされてたな。。。”などと思い出に浸っているとつい時間が経ってしまいます。

そして・・・

片っ端からうちにある高廣さん関係の本や雑誌のインタビュー記事を読み漁っています。

まずはお父様の生誕100年を機に出版された高廣さんの初エッセー。
高廣さんのお父様への敬愛の念と愛情があふれた一冊です。

剣戟王阪妻の素顔―家ではこんなお父さんでした Book 剣戟王阪妻の素顔―家ではこんなお父さんでした

著者:田村 高廣
販売元:ワイズ出版
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次はバンツマさんの50回忌に出版された傑作評伝。
著者の高橋治さんと高廣さんは松竹に昭和28年に入社(もちろん高廣さんはお父様が亡くなられてからの入社ですが…)ちなみに篠田さんも昭和28年入社です!
とても気が合われてそれ以来のお付き合いとか。
カッコいいバンツマさんだけでなく身近な者にしかわかり得ないお話とか高廣さんのこともたくさん載っています。
高廣さんが高橋さんや奥さまに“タカ”と呼ばれているのもこの本で初めて知りました。

純情無頼―小説阪東妻三郎 Book 純情無頼―小説阪東妻三郎

著者:高橋 治
販売元:文藝春秋
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で、この本が出版された時、文藝春秋から出されている冊子「本の話」に高廣さんと高橋さんが“阪東妻三郎の思い出”と題して対談されているのを発見!
一年単位でしか購読できず急いで契約(と言っても年間1,000円ですが…)。
いや~買ってよかった~。
対談のお相手が高橋さんだからか実にざっくばらんに。。。
実に身のある興味深く面白いお話でした。

それから雑誌のインタビュー集を本に纏めたのかな。
一人一人のインタビューが短いんですが高廣さんも“正統なくして破調なし”と題して載ってらして・・・
最後に著者の関川夏央さんが“多くを口にせず、多くを語ろうとする。”
と高廣さんの項を〆てらっしゃるのが印象的でした。

女優男優 Book 女優男優

著者:関川 夏央
販売元:双葉社
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雑誌ではもう廃刊になっている文藝春秋の「ノーサイド」
1995年2月号は「戦後」が匂う映画俳優の特集
200名近い方が載っていらっしゃいます。
そこに三船敏郎さんと高廣さんだけがインタビュー。。。感激!
このインタビューも高廣さんのことがコンパクトにわかってとっても嬉しい。

そしてもう一冊。
ご存知「助け人走る」のDVD発売の時のインタビュー。
「助け人走る」ことお父様のこと勝新さんのことなどを忌憚なく楽しそうにお話されていました。
「助け人走る」はほんとに演ってて楽しかったんですね。中谷さんの平さんとの絡みをまた演ってみたいとおっしゃってました。
また「頑張る」という言葉が嫌いだとも。
ほんとにずっと頑張ってこられた高廣さん。頑張るのに飽きたそうで。。。
頑張っているのにこれ以上どう頑張ったらいいのかと。。。
頑張らない。背伸びしない。自然体で。。。高廣さんらしいです。

時代劇マガジン Vol.10 Book 時代劇マガジン Vol.10

販売元:辰巳出版
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どれもこれも拝見していてほんとにお人柄が偲ばれるお話ばかりです。
演技をされている時でもされていない時でも高廣さんから醸し出される気品と教養は生まれながらにして持ち合わせたものと長い時間をかけて熟成されたものだと改めて感じました。
今、何も演じずただそこにいるだけで語れる役者がどれだけいるでしょうか?
80代の高廣さんを90代の高廣さんを観たかった。。。

改めてご冥福をお祈りいたします。

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※29日(月)NHK-BS2で高廣さんの追悼映画が上映されます。

 20:00~20:03 田村高廣さんを偲んで
 20:03~21:50 衛星映画劇場『泥の河』

不朽の名作。高廣さんご自身もお好きな作品だったそうです。

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受信: 2006年5月26日 (金) 23時06分

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